「最近雨漏りすることがあるけど、どう対策すればいいかわからない。」と思って、そのまま放置したりしていませんか?
雨漏りを放置してしまうと、住宅や健康状態に大きな問題が発生してしまう為、早めの対策が必要です。
この記事では、雨漏りを放置することで起こり得るトラブルと対策について解説します。
「雨漏りを放置する危険性」を知ることで、数十万〜数百万円の損失を回避することができるでしょう。
雨漏りを放置することで起こる5つのトラブル
雨漏りを放置した場合、住宅や健康にトラブルが発生してしまうことをご存知でしょうか?ここでは雨漏りの放置が原因による5つのトラブルを解説します。
壁紙や天井のシミや落下
雨漏りを放置することで、壁紙や天井にシミが広がり最後には天井が落下することもあります。
壁紙や天井板は、雨漏りで住宅に入った雨水を吸収しシミを作ります。シミのある箇所が短時間で多くの雨水を吸収すると、重さに耐えきれず剥がれることがあるのです。
もし天井板が剥がれてきた場合、頭上に落下し事故につながる危険性があります。
住宅内にシミが出てきたときは、危険信号であるという認識を持ちましょう。
シロアリの繁殖
雨漏りで湿った木材はシロアリの大好物となり、シロアリを大繁殖させます。
建物をシロアリに食い荒らされると木材の耐久性が落ち、建物倒壊の可能性があります。
シロアリは人目につかない「配管やコンクリート」などの隙間から侵入してくるため、防止したくても防止することができません。
雨漏りを放置することで、雨漏りだけの修理だったつもりが、数十万〜数百万円のシロアリ駆除まで必要になるケースもあるため注意が必要です。
カビやダニによる健康被害
「時間が経てば乾くだろう」と雨漏りを放置している場合、見えない天井裏や壁内でカビが大量発生して人間への健康被害を与えることがあります。
カビは温度20℃〜30℃・湿度75%以上の環境で発生しやすくなります。したがって雨漏りの放置はダニが発生しやすい環境を作ることになるのです。
大量発生したカビの胞子を人間が吸い込めば、以下の症状を起こすことがあります。
- アレルギー性鼻炎➝鼻水、鼻詰まり、くしゃみ
- 気管支炎➝咳や痰、息切れ、微熱
- シックハウス症候群➝鼻水、喉の乾燥、吐き気、頭痛、湿疹
また、湿気によるダニの繁殖でアレルギー症状が出る方もいるでしょう。
この様に雨漏りの放置によってカビやダニが発生し、家族やペットに健康被害が出てしまうことがあります。
住宅の劣化や耐久性の低下
雨漏りを放置することで、住宅内の木材や金属の劣化を招き、住宅の耐久性を低下させることがあります。
雨漏りで濡れた木材を放置すると、「木材腐食菌」という菌が発生し、木材を腐らせてしまいます。
木材だけではありません。雨漏りは、鉄骨やネジ・鉄筋コンクリートなどの金属にも腐食・サビを発生させ、強度を下げてしまうのです。
木材や金属が劣化すると、「家の傾き・倒壊・天井の崩れ」が起こります。雨漏りは住宅の耐久性を低下させてしまう原因となるでしょう。
漏電による火災の危険性
雨漏りの放置により、住宅の火災が発生する危険性もあります。
住宅内には電気を行き渡らせるための電線が、天井裏や壁内に張り巡らされています。その電線と絶縁体(ゴム・ビニール製の被膜)の間に水が入り込むことで、漏電を引き起こします。
漏電してしまうと、金属が発熱して壁の内側のホコリも合わせて発熱することがあり、火災に繋がることがあります。
以下の様な場合は漏電の可能性があるのでよく確認してください。
- 電化製品を変えてないのに、電気料金が突然高くなった
- 雨天時によく停電することがある
- 電化製品に触れた時に、少しでも感電したことがある
この様に漏電の可能性がある場合は、電気保安協会や電気会社、マンションであれば管理会社に相談する必要があります。
雨漏りの放置が火災の発生を招いてしまう為、注意が必要です。
雨漏りを見つけたら行うべき対策
最後に雨漏りを見つけたら行うべき対策について紹介します。
雨漏りの応急処置
雨漏り時には、自分で以下の様に応急処置ができます。
- 天井からの雨漏りはバケツで受け止める(中に雑巾を敷いて、水の飛び跳ねを抑える)
- 窓周辺や壁の雨漏りは、雑巾や布で吸い取る(ペットシートでも可)
住宅の屋根にブルーシートを掛けたり、防水テープなどを貼ったりなど、屋外での作業は専門家でないと危険が伴う為、行わない様にしましょう。
雨漏りは放置せずに1日でも早く業者に依頼する
雨漏りをした場合は、できるだけ早く業者に依頼することが大切です。
「大した雨漏りじゃないから。」と言ってそのまま放置してしまうと、シロアリや火災・木材の腐食など更なるトラブルを招いてしまう可能性があります。
トラブル発生後になると、数十万〜百万円以上の損失を出してしまうかもしれない為、1日でも早く専門の業者に依頼することが費用を抑えるコツです。
まとめ
雨漏りを放置することで、「シミ・シロアリ・カビ・ダニ・劣化・火災」など住宅や健康状態に悪影響を与えるものばかりが発生してしまいます。
雨漏りによって、すぐに住宅が崩れるわけではありませんが、住宅へのダメージは積み重なっていきます。「まだいいや。」と放置せず、すぐに専門業者へ修繕の依頼を行いましょう。