「外壁材をジョリパットにしようかな？」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
ジョリパットは、こだわりのあるデザインに仕上げられることから、人気の高い外壁塗装材です。耐久性の高さやカラーバリエーションが豊富なところも人気の秘密でしょう。
ただし、そんなジョリパットにも知っておくべき注意点があります。
この記事では、ジョリパットの特徴と注意点を解説します。また、気になる施工費用についても解説するので、この記事を読むことで、ジョリパット外壁の施工を納得した上で選択することができる様になるでしょう。
ジョリパット外壁の特徴
ジョリパットとは、アイカ工業が販売している「外壁仕上げ用の塗材」のことです。
元々はフランス中心で使われていた塗材でしたが、1975年にアイカ工業が導入したことによって、日本建築に広がっていきました。それ以来40年以上もの間、日本の住宅で使われ続けています。
そんなジョリパットについて、3つの特徴を解説します。
耐久性が高い
ジョリパットの耐用年数は15〜20年もあると言われており、高い耐久性を持っています。
この耐用年数は、外壁の仕上げ材の中でも長い部類に入ります。
他にもジョリパットの特性として「色褪せしにくい・ひび割れを起こしにくい・汚れにくい・燃えにくい」などの性質があります。
ジョリパットを外壁の仕上げ材として使用することで、耐久性が上がり、綺麗な状態を維持することができるでしょう。
豊富なデザイン
ジョリパットは、カラーやデザインのバリエーションが豊富にあります。
有名なアイカ工業のジョリパットは、約100種類のデザインと180種類以上のカラーを展開しています。主なデザインとして、「ボーダー・クリフ・スクラッチ・ラフ・ローラー」などの種類が挙げられます。
一般的な塗装とは違い、ジョリパットは職人のコテによるデザインが実現できる為、世界に1つだけの外壁を作ることができます。
「理想のデザインを実現したい」という方には、ジョリパットがお勧めです。
人への安全性が高い素材
ジョリパットは、ホルムアルデヒド放出量の少なさを示す「F☆☆☆☆（エフフォースター）」を取得している為、安全性の高い塗材です。
「F☆☆☆☆」はJIS工業規格が定めた等級であり、中でも星4つは最上位の位置付けです。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因になる為、放散量の少なさは家族の健康を守ることにも繋がります。
また、ジョリパットの中には、ホルムアルデヒド吸着・分解タイプや消臭・抗菌効果を付与したタイプもあります。
ジョリパットであれば、人体に優しく安全性の高い塗材である為、安心して外壁塗装に使用することができるでしょう。
ジョリパット外壁の注意点
ジョリパットは非常に魅力的な塗材ですが、注意しておくべき点もあります。
これから紹介する3つの注意点を理解した上で、塗装をするかを選択しましょう。
汚れ・コケが付きやすい
ジョリパットを使った外壁は、汚れやコケが付きやすい特徴があります。
砂や砂利が含まれていたり、凹凸のデザインに仕上がったりするジョリパットは、溝に汚れが溜まりやすくなってしまうのです。
その汚れを長い間放置してしまうと、取れにくいカビの原因にもなってしまいます。
カビを作らない為に、年1〜2回の水洗いを行うことで綺麗な外壁を保つことができます。
施工には高い専門性が必要
ジョリパットの施工やメンテナンスには、施工業者の知識・経験など高い専門性が必要となります。
なぜなら一般的な施工とは違い、ジョリパット専門の塗料選びや作業が必要となる為、時には職人を悩ませることがあるからです。
例えば、もし「弾性塗料」や「伸縮性塗料」の塗料を使ってしまった場合、数年後に壁が膨らんでくることもあります。
ジョリパットの施工に関するノウハウがない業者に頼んでしまうと、塗り直しが非常に困難になり、デザインを崩してしまう可能性もある為、知識・経験のある信頼できる業者にお願いすることが大切です。
高圧洗浄機が使用できない
様々な汚れを高水圧で取ることができる高圧洗浄機ですが、ジョリパットには使用を控えましょう。
ジョリパットを高圧で洗浄すると、特徴のある凹凸のデザインが剥がれてしまうことがあります。また、高圧な水が外壁内部まで侵入してしまい、内側に水が溜まる可能性もあるのです。内部に侵入した水分は、温度上昇した際に気化して、壁を膨らませることがあります。
ジョリパットの汚れを取るには、高圧洗浄機を使わず、優しく水洗いするか柔らかいブラシで洗う様にしましょう。
ジョリパット外壁の施工費用は5,000円前後/㎡
ジョリパット外壁の施工費は、5,000円前後/㎡（300㎡の場合）です。
一般的なサイディングの費用は、3,000〜5,000円/㎡である為、ジョリパットは少し割高と言えます。これは模様を作る際、どうしても施工の手間が掛かってしまう為です。
職人の技術が必要になるデザインを希望する場合は、価格が上がってしまいますが、機械を使ったスプレータイプなどは安く費用を抑えることができます。
塗装の為の足場を設置する場合や、下地の修繕が必要な場合は、価格が上がってしまうことがあります。自分の住宅の具体的な費用を知りたい場合は、専門業者に見積もりをお願いしましょう。
まとめ
ジョリパットはデザイン性が高く、自分の理想のデザインを実現できる外壁材の一つです。
しかし、適切な施工をしていない場合、施工後に壁が膨らんできたり、見栄えの悪いデザインになったりするなど、職人の技術や経験によって仕上がりにとても差が出てしまう塗材となっています。
ジョリパット外壁において、納得や満足いく施工をしてもらう為には、塗材の特徴の良い点だけでなく注意点も理解し、そして施工時には豊富な知識や経験、ノウハウや実績を持った信頼できる職人のいる専門業者に依頼することが大切になってきます。
ジョリパット外壁でお困りのことやご相談がある場合、是非、経験豊富な株式会社青木塗装店迄お気軽にご相談頂ければと思います。
