「リシン吹き付け」外壁とは、いったいどんな外壁なんだろう。外壁塗装をお考えの方であればもしかしたら疑問に抱いたことがあるかもしれません。リシン吹き付けの外壁は、もともと西欧風のお洒落な住宅に似せれる外壁として非常に人気のある、外壁の仕上げ方の事ですが、アスベストの含有があり、非常に問題になったこともある塗装方法です。
今回の記事では、リシン吹き付け外壁について詳しくご説明をしていきますので、外壁塗装をお考えの方には、是非読んでいただき失敗しない塗装工事になるよう致します。
リシン吹き付けとは？
一言で説明をすると、
リシン吹き付けは、モルタル外壁の仕上げ方の一種
です。落ち着いた雰囲気を醸し出せること、価格的にそんなに負担にならないことで非常に人気の塗装工事になります。上塗りの塗装材に、小さな石や砂を混ぜ、専用の器具を使い吹き付ける塗装方法です。そのため、表面の感触では、ザラザラとした触感の、見た目的には小さなぼこぼこがある外壁に仕上がります。
リシン吹き付けのメリット
リシン吹き付けのメリットには以下のものがあります。
- 価格帯が安い為、安価で済む
- 通気性が高く、湿気を放出しやすい
- 落ち着いたデザインになるため、お洒落な外壁になる
上記の3つになります。
一つ一つ、説明をしていくと
・価格
リシン吹き付けの工事は、他のモルタル工事に比べて工事費用が安価な傾向にあります。これは、職人の技量による工事ではなく、スプレーガンを使用して塗装を行うために施工自体が比較的容易に行えるためです。また、材料であるリシン自体も比較的安価で購入をすることができるために工事の価格も安くなる傾向にあります。
・通気性
リシン吹き付け工事に使用をされるリシン材は、通気性が高いことと、湿気をよく通す透湿性であることが特徴です。だからこそ、住宅内部の木材の湿気を屋外に逃がすことができるため、木造住宅の場合には住宅寿命を引き延ばすことに繋がります。木材は、湿度に弱い傾向にあるため、湿気を外へ逃がせられる通気性の高いリシン材は木造住宅との相性が非常に良いということができます。
・デザイン
リシン吹き付け工事は、まるで土壁の様なデザイン性の仕上がりになるため、重厚感や落ち着いた雰囲気の住宅にすることが可能です。そのため、洋風・和風テイストどちらの住宅でも人気のデザインになっています。
次にリシン吹き付けのデメリットを見ていきましょう。
・クラック（ひび割れ）をしやすい
リシン吹き付け工事の、一番大きなデメリットはクラックが起きやすいことです。リシン吹き付けがひび割れを起こしやすい理由として、下地となるモルタル外壁が伸縮をしやすく、その伸縮性に仕上げ剤となるリシンが引っ張られてしまうことが主な原因となっています。クラックをそのまま放置してしまうと、雨などが降った際に雨水が内部まで侵入をしてしまい、住宅内部の劣化に繋がってしまうために見つけ次第の対応が必要となります。
リシン吹き付けにおける、クラックは弾力性のあるリシン材（弾性リシン）を使用することである程度は防げるのでプロの専門業者に相談をした上で決めるのが良いと思われます。
・他の仕上げ方法に比べ耐用年数が短い
リシン吹き付け工事で行った外壁塗装は、他のモルタル塗装と比較をした際に耐用年数が2～3年ほど短い傾向にあります。費用が安価な分、塗替えなどのスパンは他の塗料に比べ早い傾向にあるためその点も注意が必要となります。
・外壁についた汚れが取りづらい
リシン吹き付け工事では、吹き付けたリシン材の間に汚れやごみが入ってしまい、取りづらい、落ちづらい傾向にあります。気にせず放置をしたままにすると、凹凸にカビや苔が繁殖をしてしまい、取り返しのつかないことになってしまいますので、定期的にチェックをするひつようがあります。カビや苔が繁殖してしまうと、見た目が悪くなってしまうことは当然ですが、その住宅の内部を侵食してしまい悪くなってしまいますので気を付けましょう。
いかがでしたでしょうか。ここまでで、リシン吹き付け工事のメリット、デメリットを理解して頂けたかと思います。
最後にリシン吹き付け工事を行う際の、基本的な流れをご説明させて頂きます。
・リシン吹き付け工事の流れ
リシン吹き付け工事の基本的な流れは以下の通りになります。
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 吹き付け
まず、塗料が下地と密着をしやすい様に、外壁を高圧洗浄を行いカビやほこりなどの汚れを取り払います。その際に、下地部分にヒビなどの細かい傷が見つかった場合には、シーリング材を使用し、補修作業を行います。この流れは、塗料の耐用年数を引き延ばすことももちろんですが、住宅事態の劣化を防ぐためにも重要な作業と言えます。
これらの作業が完了したうえで、吹き付け作業を行います。吹き付け作業は、一般的な外壁塗装と同様に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程で行います。
いかがでしたでしょうか。リシン吹き付け工事を行う際の具体的な工程が理解できたかと思います。もし、外壁塗装工事をお考えでしたら是非当社にお任せください。
