外壁素材のALCとは?ALCの基本から注意点までをしっかりとご紹介

住宅に使用をされる外壁材は、モルタル塗り外壁やサイディングボード等、様々な種類のものがあります。今回の記事では、外壁材の一種であるALCパネルについて、詳しくご説明をしていこうかと思います。ALCパネルは、機能性に優れていることで近年注目をされるようになりました。

新築で外壁材をどれにしようかお悩みの方、現在ALCパネルを使用しておりメンテナンス時期などが気になる方は是非今回の記事を参考にして下さい。

ALC外壁とは?

ALC外壁とは、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの頭文字をとったもので、訳をすると「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれる、コンクリートの1種です。ALCの主成分は、珪石、セメント、生石灰などが主原料とされており、ALC内部に気泡を含んでいることを特徴としています。この気泡に含まれた空気が層を作るために、熱の伝わり方を抑制することが可能で、夏の暑さや冬の寒さなどの気温の変化に対し、屋内を一定の温度に保つ断熱効果が期待できると言われています。
ALC外壁は、耐久性も非常に高いとされており、戸建て住宅以外にも、高層マンションや、商業施設などにも様々な用途で使用をされています。

ALC外壁のメリット

ALC外壁は機能性に優れていることで有名であり、多くのメリットがあります。以下では、ALC外壁のメリットを記述していきます。

1,耐火性に優れている

ALCは耐火性に非常に優れており、もしもの際に住宅の安全を保持できるというメリットがあります。というのも、ALCの主原料が無機質である珪石やセメントから構成をされている為、火に当てられたとしても燃えにくく、さらに有害物質の発生がしません。なので、もし住宅が火事になってしまった際などに隣家への燃え移りや二次災害を防げる可能性があります。

2,耐久性が非常に高い

ALC外壁は耐久性が非常に高く、地震などの自然災害にも強いというメリットがあります。ALC外壁は、適切な環境で、定期的にメンテナンスを行いながら使用をすることで、50年程度は外壁の張替えや大規模な工事が不要と言われるほど、耐久性に優れています。

3,防音性が高い

ALC外壁は、コンクリートに無数の気泡を含ませた素材であるため、空気の層によって音を通しにくくできています。なので、結果としての防音性が高い為、音楽をやられているご家庭などでは人気の素材です。

4,断熱性に優れ、「夏に涼しく、冬に暖かい」状態へ

ALC外壁は、断熱性に優れており季節の温度変化を受けづらいというメリットがあります。ALC外壁は、構造にて空気の層が外部からの熱を絶つようになっているために、夏には涼しく、冬には暖かい住宅を作りやすい状態にできます。また、断熱性を高めることで夏場のエアコンの使用や、冬場の暖房の使用機会を削減することができ、結果として電気代の節約を行うことができます。

 

次にALC外壁のデメリットを記述していきます

ALC外壁のデメリット

1,他の外壁材と比較をした際に高価

ALC外壁は、他の外壁材と比較をした際に、新築時の平米あたりの単価は高価な傾向にあります。ALC外壁は、外壁材の中でも機能性に優れており、耐久性が高いために塗替えなどの手間が省けるので当然と言えば当然ではあります。なので、ALC外壁を選択する際には今後のライフプランを検討したうえで選択することをお勧めしています。

2,吸水性が高い

ALC外壁は、吸水性の高い素材のために、対候性が低い傾向にあります。そのため、雨などの天候が原因で内部の気泡部分に水が浸入をしてしまい、膨張やひび割れを起こしてしまう可能性があります。また、その膨張やひび割れが原因となり建物自体の耐久性を低下させてしまう可能性もあります。ALC外壁において、シーリングの劣化を防ぐためには、塗装をして防水性を高める方法があります。

いかがでしたでしょうか。ここまでで、ALC外壁についてと、ALC外壁のメリット、デメリットを記述してきました。

 

最後に、ALC外壁を塗装する際の注意点を記述します。

ALC外壁を塗装する際の注意点

ALCはとても優秀な素材ですが、その機能性を維持するためには定期的な塗装のメンテナンスが必須です。この項目では、ALC塗装を行う上での注意点を記述していきます。

1,表面は防水塗料で保護を行う

上記でも述べた通りで、ALC外壁は防水性が低い素材です。なので、仕上げ材の防水機能で、防水性の低さを補います。仕上げ材に使用をする塗料は、種類によって価格が異なり、フッ素塗料やシリコン塗料は価格が高くなりますが、塗料寿命が長いために、塗替えの頻度が少なくて済みます。

2,定期的なメンテナンスは必須

ALCは、定期的な点検を行い、適切なメンテナンスを行うことがとても重要です。ALC外壁は、症状が出る前にメンテナンスを行うことが重要なので、5~10年を目処に点検を行い、業者のアドバイスをもとに塗り替えを行うことがおすすめです。点検の際に、ALCパネルの破損を指摘された場合には、修復を行うようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。ALC外壁は、優秀な素材ではありますが、価格帯が高い傾向にあります。

もしALC外壁を検討されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ当社にお問い合わせ下さい。適切なご提案を行わせて頂きます。

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